原料へのこだわり

100Age Japan Quality

御幸毛織の歴史

明治38年 江利一郎が名古屋に織物・染め物の工場を開設したことで始まった御幸毛織。

日本でも屈指の歴史を持つ老舗生地ブランドは、創業当初から自社完全一貫生産をモットーとしてきました。

昭和55年にはオーストラリアのニューウェルズ州に「御幸牧場」を開設。これにより最高級の原料を自社で調達することに成功します。

現在でも厳しい品質管理は続けられており質の高いアイテムを日々開発し続けています。

世界のブランド服地マーチャントも認めるブランド品質へのこだわりをご紹介致します。

【原毛のこだわり】~独自の厳しい11項目の選定基準で厳選する~

スーツの原料のウールでは原毛の品質を安定させるため、繊維の長さ 太さ 均一性 不純物 油脂分 白度など11項目の基準を設定し、より良質な原料を選んでいます。

例えば糸は長さの違う原毛を集めて一本にまとめるのですが、この段階で3cm以下の短かいものは避ける等、美しい糸にするための基準に沿って選びます。美しいスーツ生地にするためにもこの基準は特に厳しい選定をしています。

【Extra Super Fine Woolへのこだわり】~超極細のウールは繊細で美しい服地を創ります~

ウールの中でも繊維が細く、しなやかで最高級と言われるメリノウール。

メリノウールが地球上に存在する全ての繊維の中で最も機能的である理由の一つに複雑な分子構造があると言われています。

*天然の吸放湿性

*しわになりにくい

*暖かいのに涼しい

*防臭機能

*素肌にやさしい

*天然の伸縮性

*UVプロテクション

*難燃性

*100%生分解可能

*100%持続可能

その中でもExtra Super Fine Woolは産出量もごくわずかな超極細毛です。柔らかさ、しなやかさ、艶、きめの細かさは最高級です。Extra Super Fine Woolを使用した服地は繊細で美しいスーツ創りに最適です。このランクの服地もlvlではデパートプライスの50%でご提供致しております。

【洗い へのこだわり】バックウォッシュ~手間をかけた洗いで丈夫に綺麗に~

ウールトップという工程は牧場で羊から得たウールを洗い、一本一本束ね、ロープ状にしたものをそのまま巻き取り、紡績工場へ出荷します。 MIYUKIはさらに一度洗いを加えて最後まで残っていた不純物を取り除きます。細い高級な糸にする場合は強度を上げるために繊維の密度を高める必要があるので不純物を出来るだけ無くします。こうする事で繊細ながら丈夫な高級糸を創れる様になり、独自の糸の表現の幅が広がり、糸を染める発色がより鮮やかになります。

【色へのこだわり」トップ染め~高級感のある深い色合いは∞の組み合わせとノウハウから~

ウールトップを一色一色染色し、何色かを混ぜ合わせ、少しずつ細くしながら糸にしていきます。重ねる色数が無限にあるため、出来上がった糸は繊細な味わいがあり、また色の耐久度が高く、色褪せにくく、深みがあります。これは10年20年と長く愛用出来るスーツの重要な要素の一つです。

 

MIYUKI QUALITYの質感は【しっとり感】【光沢感】【しっかり感】が特徴。

【織りのこだわり】~糸にやさしい織り~

伝統的なションヘル織機と革新的な高速織機を巧みに使い分けています。スローファブリックと言われるゆっくりと丁寧に織るシャトルは高速の約5倍時間がかかりますが、手間と時間をかけるからこそションヘルでしか出せない、ふくらみとしなやかさがあります。ションヘルは人の手で1つ1つ通した約5,000本の経糸(縦糸)の間を緯糸(横糸)を運ぶシャトルが『ガシャコン、ガシャコン』という響きを立てながらゆっくりとしたリズムで織り上げます

【水のこだわり】
~名水百選の天然水で服地を磨く~
良い水は良い服地を創ります。
良い服地創りには良質で豊富な水が欠かせません。
MIYUKIファクトリーでは鈴鹿山系からの澄み切った軟水の伏流水を専用の井戸から汲み上げて使用しています。
神の森と書いて神森という名を持つ土地から湧き上がる名水百選 智積養水
軟水は硬水に比べて含まれるマグネシウムとカルシウムの量が少なく、繊維に与えるダメージが少なくなります。
その中でも名水百選に選定されたこの水は国内でもトップクラスの超軟水のため、
最も繊維を傷つける事なく磨く事の出来る天然水です。
その証として、江戸時代から続く造酒屋も現存する程、
価値の高い天然水を使用しています。
【せっけんと環境配慮へのこだわり】~100年使い続ける質感づくりの一石~
自然な質感を創り上げるのが伝統の天然せっけんです。汚れだけなら合成洗剤の方が泡切れも良く簡単に落ちます。そのため他ファクトリーでは殆どが合成洗剤です。それでも取り扱いが難しい天然せっけんをを使う理由は合成洗剤では得られない自然な手触りで柔らかくふっくらした質感が生まれるからです。特に光沢感やしっとり感は高級な質感として挙げられますが、これも天然の洗いによって素材の油脂が程良く残っているからなのです。また、工場排水は環境問題にも関わりますが、 MIYUKIは天然水と天然せっけんによる排水のため、環境を汚染しない持続可能(サステナブル)な取り組みを100年前から続けています
【洗濯棒へのこだわり】~アサダの木~
柔らかな風合いに手彫りのアサダの木が活躍します。
服地を際立たせるしっとりとした手触り。この服地の命と言われる質感を生み出す重要な工程が『洗絨』というものです。その日の気候、湿度にも配慮し、天然せっけんの量水温を微妙に調整しながら泡の状態を調整します。そのこだわりのひとつが服地を開いて洗う洗絨機に使用される木の洗濯棒。北海道の雪解け時に切り出されたアサダの木を職人が一本一本手彫りして仕上げます。アサダは肌目が緻密で角がかけにくく、耐久性が高いのが特徴。他のファクトリーはステンレスの洗濯棒ですが、 MIYUKIはアサダを使用し、服地にやさしく、適度にシワを伸ばし、素材の質感を損ねず洗い上げます。
【プレスへのこだわり】~フラットプレス~
しっとり感には欠かせない工程。服地をプレスペーパーとお湯で加熱した伝熱プレートに通して高い圧力を加えます。耐久性のある光沢感としっとり感、しっかり感はこの機械でしか得られません。
【光沢感へのこだわり】
さらに国内では他には無い、世界最高峰の服地産地イタリア ビエラ製の機械を導入し、イタリアブランドの光沢感と国産のしっかり感を両立させた最高峰の新作服地も随時リリース。
【焼き方へのこだわり】~クリーンで美しい表面感は焼き方にあります~
織り上がった生地の毛羽をガスの炎で焼く『ガス焼き』の工程では、服地の素材、種類合わせ、温度、時間の細かな設定をしています。また、工程の途中では毛羽の除去に、より繊細に表面を整えるため剪毛機(高速カッター)を使います。この精度はとても高く、0~0.1mmという薄さまで刈る事ができます。見た目にも美しく柔らかな質感を出す事ができます。
このクオリティをフェアトレードプライスで。